中小企業診断士を目指すブログ

中小企業診断士受験生の備忘録です。あと日々の雑記など。

PPM、SBU

プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM, product portfolio matrix)である。別名でBoston Boxなどという呼び名もあるらしい。恰好良い。

 

ポイントは「相対的市場占有率」と「市場成長率」の2軸から各製品・事業の市場ポジションを評価することで、経営資源の最適化と個々の製品・事業の目標設定を行うことになる。有名なやつです。

 

マトリックスの中身は「花形事業」、「問題児」、「金のなる木」、「負け犬」だが、縦に「花金」(死語ですかね・・・)と覚えることにした。金のなる木の隣は負け犬だから必然的に問題児の位置が決まる。

 

 

理論の前提条件は①マーケットシェア(コストリーダーシップ戦略)、②経験曲線効果(Experience Curve Effect)、③製品ライフサイクル理論の3つ。

 

①と③は理解できるが、②はなぜ理論的前提条件なのかいまひとつ理解しにくい。相当大量消費するコンシューマ市場なら経験曲線効果は生じるような気がするけれど、中小企業で「経験曲線効果」が生じるほどの大規模生産品ってちょっと自分の働いてきた環境とキャリアでは想像しにくい。

 

SBUとは、Strategic Business Unitの略で、企業戦略を実現する上で、独自の競合と顧客が存在するために各事業部門の戦略面の調整を図る目的で設けられる事業の集合体、もしくはそのような組織のことを指す。事業部やカンパニー制をイメージすればよいか。

 

 実は、20代のころ、某官公庁と仕事をしている時に見積したところ「この規模ならば、経験効果が生じるのでもっと値下げできるのでは?」と言われていたことがあった。いやいや、年間1つ納入ですよ。5年で5つ納入。「経験効果など生じるわけないだろう。」と今なら言い返せるが、当時はそんなこと言えなかったな。