中小企業診断士を目指すブログ

中小企業診断士受験生の備忘録です。あと日々の雑記など。

国際経営、CSR

ここもけっこう出題が難しい。というかマニアックだ。

 

国際経営のリスクはカントリーリスクと異文化インターフェイスである。双方の文化を理解した管理者が重要とあるので、例えばネイティヴの方をマネージャーに登用するなどが良好事例とされる。

 

CSRはいまや常識であるが、法令遵守を追求する意味でのコンプライアンス経営は最低限の社会的要請であって、いまやそれ以上の対応がないと社会には認知されにくいらしい。

 

新興国での製品を本国に逆輸入することはリバースイノベーション

 

ファブレス企業は生産設備を持たずに製品企画や設計に専念する企業。

 

ファウンドリー企業はファブレスの逆で他社からの生産を専門的に受ける企業を指す。なお、ファウンドリーは英語でfoundryであり、意味はなんと鋳造業者である。なぜ生産を専門的に受ける企業をファウンドリーと呼ぶのだろうか。個人的にはいわゆる鋳物屋さんではなくて金型屋さんが語源ではないかと思う。たしかに金型屋さんであれば設計は行わず生産だけ行う。まさしくファウンドリーだ。

 

EMS企業は電子機器の設計や製造を他社から受注して専門に行う企業。これは中国にいけばたくさんいる。

 

ODM企業は相手先ブランドでの設計開発まで行う企業である。有名なOEM企業は相手先ブランドでの製造なのでODMはOEM+設計開発と覚える。

 

産業クラスターは名古屋の自動車、九州の半導体、シアトルのITやロサンゼルスの航空機市場、台湾や中国の電子電気部品など例に暇がない。

 

と知識はここまで。

 

ただ過去問はこの知識だけでは解けない。過去の日本企業の海外進出の歴史や、産業集積地(クラスター)に新規競合者が進出した際の競争環境の変化を問う問題は暗記だけでは回答できないだろう。このあたりは要復習だ。

 

ところで、自分の場合はけっこう自分の経験に照らして解いてしまって間違えるというのが多かった。例えば設問上、「異文化インターフェイスのためにベトナム法人のマネージャーを日本で雇用したベトナム人に任せる」は「適切」なんだそうだ。

 

でも実際に企業で働いていると「マネージャーに大事なのは異文化インターフェイスもそうだけど、それよりも実務力+マネジメント能力だろうから、ここは「不適切」だろう」などと先入観で解答してしまう。

 

コミュニケーション能力とか、まだちょっと若いが他に人がいない、などの理由だけで、マネージャーに起用すると組織がどういう目に合うか普通の社会人はよくわかっている。マネージャーの登用には、普通の企業は非常に慎重である。人種だけで登用なんて危ないんじゃないかな。